読んだ本をまとめたい。
まとめることを「書評」というのか?
そもそも「書評」ってなに?
「誰に」「何を伝えるのか」を考える。
本をまとめるための「要約の極意」
自分の成長のために。
【書評の仕事】
- 著者:印南敦史(いんなみ あつし)
- 出版社:株式会社ワニブックス
- 2020年4月25日 初版発行
- 読了日:2021年1月16日
書評とはどういうものか
書評とは、「この本おもしろそうだな。読んでみようかな」と思ってもらうこと。
それが伝わるためには、どのような書き方をするべきかが重要である。
読者目線で書き、読者と自分との間に「共感」を生み出すことができて、初めて読者を納得させられるということ。
著者は、読者に「おトク感」を提供することが重要だと言っている。
読んだ本のことを書くにも「分類」みたいなものがあるようだ。
「書評」「批評」「読書感想文」の違いも「批判」を交えて紹介している。
僕は書評ではなく、「読書ノート」という、自分のためのメモのようなものを書いている。
いずれにしても、文章を公表している以上、読んだ人を不快にさせたり、悲しませたりしないように心がけることは大切だと書いてある。
本の要約の仕方
本を要約して伝える時に重要なのが、「誰に伝えるのか」ということ。
その人が求めているものを考え、求めていることの答えを「目次」から探し出し、必要な部分を伝わるように書く。
「誰に伝えるのか」が決まらないと、要約もできないということ。
なぜなら、「誰に」「何を」が明確でなければ、本の内容全てをダラダラ書くことになりかねない。
だから、必要な部分だけを要約して伝えることが、読者目線にもなるということ。
そうすると、伝える相手によっては、同じ本から何パターンも書けるということかな。
「誰に」で悩むときは「自分」にすればいい。
自分に刺さったところが、自分の求めているところなのだから書きやすいはず。
要約するっておもしろい作業だと思う。
文章のリズム感は大切
「要約して伝える」ということが大切だということは、わかった。
しかし、伝えるためにの「文章」についても重要なことがあるという。
それは、「リズム」であり、いかに読みやすい文章かということ。
著者は、リズム感を生み出すために重要なのは「テンやマルの位置」、「てにをは」だと考えている。
確かに、「テン」が全くない文章は、読みづらくて気持ち悪いだろう。
そして、リズム感を生み出す方法は2つしかないと言っている。
- 読んで感じる
- 書いて感じる
好きな人の文章をたくさん読んで、その構造を「感覚的に」身につけることだと。
そして、その文章を書きまくることだと。
何ごとも経験なんだなぁ。
まとめ
書評は「センス」と「コツ」が大切。
「センス」はとにかく経験すること。
読んで書きまくる。
「センス」が身につけば「コツ」も身につく。
もうひとつ大切なのは、「好奇心旺盛」であること。
好奇心なくして「成長」はない。
自分の文章に「いいなぁ」と思えるように成長していこう。
そのためにも、「要約力」は重要。