そもそも、読書感想文の書き方が間違っていた。
子供のころ、読書感想文がとにかく苦手だった。
何をどう書いていいか、さっぱりわからずだった。
だから、読み進める内容を、あらすじのように書いていた。
結局、内容はダラダラしているだけで、何を言いたいのかさっぱりわからない内容だった。
ところがなんだ、こんなにも「具体的でわかりやすい」本があったのか。
この本とは、子供のころに出会いたかった。
自分の心に刺さったことを3つ書く
本の内容に沿って書くんじゃないんだよ。
「重要なことを3つ」書けばよかったのだ。それだけでよかったのだ。
これを知っていたら、どんなに救われたか。
やり方はこう。
読み進めて、「おおっ!」「なるほど」など、自分の心が動かされたところをメモる。
線を引いて、付箋を貼っておいてもOK。
読み終えて、メモをとったところから、特に重要だと思うことを「3つ」に絞る。
絞った「3つ」について書くだけでいい。
順番は、書きたい順番でいい。
「何を書けばいいか」はこれでクリアできる。
読む前と読んだ後、自分はどう変わったのか
本を「読む前」と「読んだ後」で自分がどう変わったのかは重要。
例えば、前回読んだ本で「習慣が10割」のことで言えば、
「脱いだ靴をそろえることを習慣にしようと思う」ではなく、「靴をそろえること」をしてどうだったのかを書く。
実際にやってみると、「自分の品が向上したような気になる」と感じた。とか。
自分がどう変わったのか、どう感じたのか。
自分の中の変化をしっかり書くことがたいせつ。
「どう書けばいいか」が参考になる。
タイトル・書き出しは大事
「○○を読んで」なんて、つまらないタイトルじゃだめだ、と。
人の感情が動くようなものがいい。
例えば、著書の中で、
『走れメロス』で感想文をかくなら、「正気か、セリヌンティウス!」とういうタイトルで、ふたりの友情の事を中心に書く。
という部分。
「正気か、セリヌンティウス!」とうだけで、ちょっと笑ってしまいそうになるくらい惹かれる。
タイトルだけで、読んでみたくなる。
さらには、最初の一文はインパクトが大事だと言っている。
「え?なに、なに?」となるような書き出しがポイント。
- 一番疑問に思った「なぜ~は」という書き出し
- ぐっときた「セリフ」を引用しての書き出し
- 自分と主人公を比べた書き出し
- 最初の印象での書き出し
- 自分の話からの書き出し
「なぜ」から書き出すのが書きやすそうかな。
ここは、訓練が必要かもと思う。
まとめ
この本は、読書感想文の書き方について、かなり具体的に書かれている。
まさに「だれでも書ける」と言っているだけある。
特に「重要なこと3つ」に絞って書くことについては、「へぇー、内容全部をどうまとめればいいんだよー」と悩んでいた自分が救われる思いだ。
読書感想文を書いてみたくなる気にもなるし、今後の読書のまとめ方の参考になる。