うまい文章が書きたい。
どういう文章が「うまい」というのか。
日々、悩んでいるところ。
「すごい!」「キレイだ!」
どうすごいの?どうキレイなの?
文章を読んだ人が、その状況を想像できなければ、言いたいことは伝わらない。
しかし、どんなに素晴らしい文章を書いたからといって、読んでもらえるとは限らない。
読者は「スキマ時間」に情報を見ている。何となくだ。
だから、「おっ?」と思わなければ読まない。
「おっ?」って?
それは、一番最初に目にする部分、「タイトル」か。
この本は、「必ず伝わり、相手の心を動かすすごい文章を書くためのテクニック」を、5つの「スゴ文」の極意としてまとめたものである。
書籍情報
- 2018年1月25日 第1刷発行
- 著者:尾藤克之
- 発行所:株式会社三笠書房
この本の内容:ざっと紹介
「第1章」:これだけはおさえておきたい!「伝わるスゴ文」5つの掟
「第2章」:これで伝わる!SNS、ブログでの一流文章術
「第3章」:ビジネスメールのセンスを上げる!できる人の文章戦術
「第4章」:プロ直伝+αの技!文章に磨きをかける技術
自分にとって大事だと思ったところ
形容詞の使い方:便利さに甘えていた
形容詞とは、「物事の性質や状態」を表す。
本書からの例文だと
①今日は暑い。
②会えてうれしいです。
ただ単に「状態」だけを言っている。
これでは、この文を読んだ人が「具体的にイメージ」ができない。
「暑い」とか「うれしい」というのはわかる。
しかし、「どう暑いのか」「どううれしいのか」がまるでわからない。
書いた本人にはわかっているだろうが、それを具体的に表現しなければ、聞き手や読み手には理解されない。
先ほどの例文を修正してみよう
・今日は暑い。
→今日は蒸し風呂のような暑さだ。
→今日は気温35度を超え、まるで蒸し風呂のようだ。
・会えてうれしいです。
→2年ぶりに会えるなんて、昨夜は楽しみで寝つけませんでした。
→今年になって一番と思えるほど楽しい時間でした。
ずいぶんと具体さが増して、イメージがしやすくなる。
ポイント
- 具体的な数値を使う
- どういう理由でそうなのかを具体的にあらわす
- オノマトペという言葉を使う
オノマトペ?って
恥ずかしいことに、この言葉を初めて聞いた。
どんな言葉かというと、映像をイメージさせる「擬音語・擬声語・擬態語」のこと。
臨場感を高める効果がある。
- 風がビュービュー吹いている
- 汗で体がビシャビシャだよ
- 水面がキラキラしてキレイだ
形容詞の使い方をより具体的にしたり、オノマトペで臨場感を高めて読者が文章の内容をイメージできるようにする。
文章を読んでもらうためには?:心をつかむタイトル
どんなに、具体的にイメージできる文章を書いても、読んでもらえなければ伝わらない。
だいたいの人は、情報をスキマ時間に見るだろう。
それは、どんな状況のときか?どんな心境か?
こうしたことを考えた時、タイトルに魅力を感じなければ、その先は読んでもらえないだろう。
どうしたら、読んでもらえるタイトルがつけられるか?
効果的なタイトルのつけ方
- 勢いを感じさせる
- みんなが大好きな言葉を挿入する
- マジックナンバーを使う
- 人々の関心が高い話題を用いる
マジックナンバーを使う方法は参考になる。
「3」という数字はマジックナンバー、人を惹きつける数字だ。
「理由は3つあります」とか、「お伝えしたいことは3つです」など。
数字だけでなく、アメリカ元大統領のリンカーンの言葉で、「人民の人民による人民のための政治」というのがある。
「3つの言葉」がキーワードになっている。
「数字」は文章にわかりやすさや記憶に残りやすい効果がある。
実践できること
自分が大事だと思ったこの記事の内容は実践できそうだ。
特に、日常で実践できることは、「形容詞」の使い方と、「オノマトペ」だ。
具体性を意識して言葉を使おう。
本から学ぶには、何かしら実践して、一つは必ず身につけることが大切。